2019-03-26から1日間の記事一覧

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良寛和尚は「大愚」と号した。どあほう、という意味である。さよう、悟るということは「常に考えない」ということであり、もっと言うと心がそもそもない。心があるとどうしても苦しむ。苦しまない人、苦しみを生み出す執着から解放された人からは心がなくな…

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絶対無とか混沌、あるいは空、全体性などと呼ばれる何かがある。言語では正確にとらえることができないために呼び名はどうでもいいのだが、私たちが認識する前の万物のことでここでは「それ」としよう。 「それ」はこの世の何でもなく、何でもないからこそこ…

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生きていると執拗に苦しみを味わう。どうにもこうにも上手くいかないのが普通の人生で、もし上手く望みが実現したとしても「こんなはずじゃなかったのに」という思いに苦しめられることになる。金や名誉を手に入れて感じる虚しさは、ない苦しみと違って持っ…